葉っぱや、排水口の蓋などこすりながら、変化を楽しんだり。
違う道を歩く時は「探検だ!何があるんだろう?」。あっちへ行こうと言うより、どっちがいい?と聞いた方がいいし、あっちと言ったらどうして?と聞いた方がいいし、言い方にも抑揚をつけて、「よーーーし、こっちの道へ行ってみよう!不思議な動物がいるかもしれないぞ」と言った方がいい。
空を見たら、「雨が降りそうだね」より、「雪は降るかな?」「どうして雪は降らないんだろう?」の方がいい。
散歩は学びの宝石箱やーw
以前、盲目の方から、ラジオのDJで図抜けて凄いのは伊集院光さんだという話しを聞きました。
声だけの世界の中で、あたかも目の前にそれがあるかの様に思わせてくれる話術と話しの展開は彼独自のもので他の人ではなかなかそれを感じさせてくれる事は無いんだそうです。
確かにテレビで彼を見ると頭がいいなぁって思うより、話しがス~ッと入ってくる心地よさを感じて、つい聞き入ってしまうしなぁ。
そんな盲目の方から紹介されたのがこの本です。
のはなしし | |
伊集院 光 宝島社 2014-06-11 売り上げランキング : 17849 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
今、電車の中でパラリと読む事が多いんですが、笑いを堪えるのに必死になる面白さだけでなく、考えさせられたりする内容で、しかも読み易く、彼の多彩ぶりを感じさせてくます。
特にこの方の想像力。美しいなぁと感じさせてくれます。
考えてみると、子どもの頃って沢山面白いものがありました。
もちろん、現代の子どももそうだと思うんですが、テレビもネットなど今よりも圧倒的に情報量が少ない時代です。結局、遊びを作り出すしかなく例えば、白い紙を用意して適当に線を書いていき、ゴールに何があるかを想像して実際に見に行くというものなんてのもやりました。
いつも決まりきったコースを行くんじゃなく、適当に作った地図通りに進んでいく。大した距離を移動した訳じゃないけれど、ちょっとワクワクした事を覚えています。(実はこれ、りりぱっとの子供たちにもやった。)
情報を沢山持つ、情報が無い、◯☓という両極端な判断をするのではなく、良いところを上手く捉えて子供たちと接していきたい。
子どもの幸せを考える事は、突き詰めると家族の幸せを考える事になります。
だから、私たちの役割は保育を通じて家族がもっと幸せになるためのサポートをすると理解しています。
しかし、それは保育をしている期間だけでしょうか?
幼稚園と小学校など少しずつ連携が始まっているところもありますが、本来の教育は点を線にする事、きちんと子供たちと関わり続ける事です。日々の保育をきちんとする事は当たり前、卒園した後にも関われる事が何かをきちんと考えることこそが、保育園のあるべき姿です。
社会は大きく変化しています。
育児や子どもの教育について悩む親御さんたちに、一昔まえの様に身近に相談できる友達や転勤などから自身の親とも遠くなってきていますが、社会と自分が関わる範囲も問題も大きくなりました。
そうした中、幼少期の環境が後の人格形成に大きく影響する事がようやく普通に言われるようになってきました。
良く言われているのは愛着障害などですが、そうした幼少期の記憶に苦しめられ、悩み続ける大人も顕在化し始めています。
・・・子ども年齡0歳、親年齡0歳のそれぞれにとって大切な時期に在園時はもちろん、卒園した後も役立つ事を共有させて頂く事で家庭内教育のチカラを最大化させる事。これが結果として子供たち、そして家族の幸せにつながっていきます。
ワークショップでは、「食と身体」「創造力」「家族・コミュニケーション」をキーワードとしたものを開催しています。
特に「食と身体」に関連する事を多く開催していますが、それは食がこれからの社会において大きな鍵になると考えているからです。発達障害、自閉症等の急増は加工品や遺伝子組み換え食材が大きく関与している事や、同症状を持った子どもは今後、今まで以上に増えていくと言われています。
そして食は身体だけでなく生活スタイルや価値観など様々な部分に関与してくる事でもあり、子どもの頃からしっかりとした食環境を作る事はとても大切です。
きちんとした食事を提供するという事だけでなく、情報として親御さんと一緒に食の大切さを知っておく事は、これから子ども、そして家族が成長していく上で必要不可欠な事だと思っています。
「創造力」も大切です。
私たち人間にとって大切な能力である事は間違いありません。計算や単純作業は既に日本から中国やベトナムが中心になり、さらに今後はロボットが対応していくかもしれません。
では、人間の能力として何が残るか、何が必要かというと、「創造力」、つまり、なにもない所から創りだす能力だと思います。
与えられた課題を正確にクリアしていく事よりも、課題そのものを見出し、解決していくチカラがさらに求められるようになるわけです。
最後に「家族・コミュニケーション」。これは冒頭にも書いたので繰り返しになりますが、家庭内教育こそが育児の基本と考えています。
成長段階において子供たちが、そしてパパ、そしてママが発信するサインを知っておく事で、例えば声がけなどコミュニケーションのあり方がより良くなっていきます。
今まで以上に家族が幸せになる環境を子どもが小さい頃からしっかりと作っていく事は、成長への大きな土台になります。
卒園した後、子供たちが大人になった時、その子供たちにもそのチカラを与えていけるという好循環が生まれる。他の2つのキーワードに関する事も大切ですが、3つのキーワードの根幹だと思います。
日曜の夜、イッテQを見ていて、コーナーの中でふと認知的スキルと非認知的スキルについて考えました。
そのコーナーは出川哲朗さんが海外で出された現地に関係する問題を現地の人に聞いて解決していくのですが、その中で彼が「英語で一番大切なのはハートだ。」と言った様に、英語が話せる女優さん(?)がなかなか問題をクリアできなかったのに対して、英語が話せない出川さんがどんどん人々に聞いて問題を解決していく。
そもそも、そのハートはどこから生まれるんだろうと考えた人は少なくないと思います。
お笑い芸人という職業と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、非認知的スキルの大切さを感じさせてくれるような内容でした。
こうした事を意識し、見えない問題を解決していくチカラをどう育むか?
AIがまだ開発されていない様に、人間はまだまだ分からない事が沢山あります。故に、子どもにも何を教え伝え、体験させていくか、しかもどの様に?
正確なところはまだまだ分かりませんが、0歳から卒園するまでの短い間、これからも真剣に考え、取り組んでいきたいと思います。
連日TPPの報道がされていますが、りりぱっとでは、以前から食べる意味を考える為に年数回関連する勉強会やイベントを開催しています。
食に関する知識を持ついう事は、どういう事でしょうか?
身体作りはもちろん大切ですが、食べる事はもっと大きな意味を持っています。
例えば加工品ばかり食べると身体には良くないから、自宅で料理しようとする。すると、手間を知る、五感が刺激される、家族のコミュニケーションが生まれる、習慣がつけられる、ミネラルなど栄養が摂取される、パッと思いつくだけでもこんなメリットが出てきます。
さらに、ミネラル不足による影響などそれぞれの意味を考えていくと、いかに食べる事を考える事が大切なのか、より深く理解する事が出来ます。
こうした事を親御さんと一緒に学ぶという事も意味があります。
それは、「家庭教育こそが一番大切だと考える」からです。
花盛りの幼児教育と聞くと計算や字が書けるようになったり、本が読めるようになる事等が頭に浮かぶ方もいらっしゃるかと思います。
しかし、こうした認知的スキルはあくまで表面的な事でしかありませんし、土台である非認知的スキルがしっかりしていなければ認知的スキルも最大化しないのではないでしょうか。
そして、「食事を考える」事は、結果、子どもたちの非認知的スキルを高める事につながるのではないでしょうか。
冒頭にチラッと書いたTPPについては単純に安いか高いかだけが論点の様に報道している番組もあります。確かにそれも大切ですが、その裏側にある事は何か、合わせて考えていきたいと思います。
年末のワークショップなどを考えていて、「きちんとイベントスケジュールが見えた方が良いな」と今更ながらに思い立ち、左のメニューバーに「ワークショップスケジュール」のページをアップしました。
表面的な部分だけを捉えれば、単純な講習会という事になるんですが、講師の方にお願いする際に話し合う事は、それがいかに家族の幸せに繋がっていく事かという事です。
例えば、マインド・マップはビジネスツールと言えばそれまでですが、家族の幸せという視点においては、会話のあり方を含めた家族間コミュニケーションへと展開していきます。
食についても食の安全を訴える講習会ではなく、家族一緒に食事する習慣を作る事の大切さを知って頂き、そのベースとなる情報だとなると頭への入り方もより家庭での実践に則した学びになっていきます。
基本的に月1回を目処にやっていますが、これからも「家族の幸せ」につながる学びであれば、どんどん開催していきたいと思っています。
卒園された方もご興味がある内容のものがあれば、また、こんな事学んでみたいというものがあれば、遠慮なくご連絡、ご参加下さい!!!
よしおかゆうみさんにお越し頂きました。
まさにタイトルの「子どもは自ら育つチカラを全部持って生まれてくる」とある通り!子どものチカラを信じる事がいかに大切かを学びました。さらに、ママ・パパ二人のチカラがとても大切だという事も(^^)。
子どもの教育、育児、何が正しく何が間違っているのか、一言では言い表す事はとても難しい事ですが、今の大人達がかかえる社会的とも言えるような問題や悩みがどうして生まれたのか?を子どもの頃まで遡ってカウンセリングするゆうみさんだからこそ説得力があります。
最近では、認知的スキルよりも非認知スキルを伸ばしていく事が注力されていますが、この非認知スキルは定量分析が難しいからか、どうしても認知スキルを高める事に意識が向きがちです。
しかし、まず子どものチカラを信じ、親自身がまず自分自身と対話をするというシンプルな事がベースにあれば、表面的な認知的スキルは二の次で良いのだなと思いました。
次回は9月5日です。
是非、夫婦でご参加下さい!
先日、動かなくなった家庭用お掃除ロボットのルンバが壊れた時にとても悲しくなったという話しを聞いた時、ふと、結婚したくない若者が増えているというニュースを思い出しました。
モノであるルンバは面倒な掃除を自分の代わりにやってくれるロボットです。自分が疲れていようが嬉しかろうが、悲しかろうが、きちんとしたプログラムで動いてくれます。
SONYからAIBOが発売されたのが1999年。
当時、様々なブランドとの企画でAIBOを入れるケースが高額で発売され話題になっていたりしましたが、正直、クリニックと呼ばれるサポートが終了した後で聞かれるユーザーの様々な悲しみの声を読んでいます。
そして、SoftBankのpepperが家庭用に販売されました。
AIの研究は大きく進み、今までのプログラムで動くという単純なものとは全く違うものになり、コミュニケーションを取っていると錯覚してしまうようなものが身の回りに出てきました。
でも。。。
こうしてブログを書いている扉の向こうでは子どもたちの声が沢山聞こえています。
質問し合ったり、教え合ったり、自慢し合ったり、笑い合ったり。
暫くすると、◯◯ちゃんなんて大嫌い!なんて声も(^^;)
モノを大切にするとか、捨てる時に今までありがとうと感謝するなど、モノに対する感情はとても美しいものですが、「一方的な感情を受けてくれるモノ」と見ると様々な事が見えてきます。
心の深さや器みたいなもの、さらには、人、モノに対する思いやりは、自分の思い通りにならない、一方的では済まない双方向のコミュニケーションから大きく影響を受け育まれます。
これから子どもたちが歩んでいく社会のコミュニティ、生活、そして世界の中の中で大切なものって何だろうと改めて考えさせられました。
テイラー・スウィフトさんの意見を受けappleが対応したというニュースが話題になっていました。
このニュース、私も賛成ですが、ふと思う事は、便利さの裏側にあるものをきちんと考えられる想像力を私たち消費者も持つ必要があるという事です。
「音楽が聴き放題!」と言われれば、確かに嬉しい話しだし、apple凄い!って事になりそうですが、こうした利便性追求の裏側には必ず歪があるし、結果的に私たちに跳ね返ってきます。
彼女の意見にもある通り、お金にならないならとクリエイター達が創作活動をやめた先にあるものはどういう世界になるでしょうか?
これと同じ話しは食の世界でもあります。
「食べ物が安い!」と、生産者が仕事を辞めて世の中が加工品ばかりになったら?私たちの身体、味覚にどういう影響を及ぼすのでしょうか?
生き物を殺さないからいいじゃないか!
そういう意見もひっくるめて、一人ひとりが長期的視点に立って考える想像力が必要だと思います。
そして、こうした事を子供達に教えていく為に何が出来るでしょうか?
それは便利や不便を理解する前に、「モノ」が創られる過程をしっかり体験させていく事なんじゃないかと。そして、敢えて何もない環境を与える事なんじゃないかと。
何もないとは?についてはちょっと長くなりそうなので、また今度(^^)。