お世話になっている薬園台のたきのい幼稚園(音ありサイト)の授業見学に行ってきました。
実は私自身、たきのい幼稚園へ行くのは初めて。もちろん、園長とお話させて頂く事も初めてなんですが、色々と教育カリキュラムを考えていく上で、かなり勉強熱心な園を是非参考にさせて頂きたいとお願いしたら、二つ返事で了解を頂いたのです。
今、子供達に学びの機会を提供していこうとしています。
今回の訪問はそのカリキュラム作りのヒントを教えて頂く事が目的だったのですが、それだけでなく、実は私が考えている事が気づかないうちに、目的がカリキュラムという『手段』になってしまっている事に気づかせて頂いたのは本当に有り難い事になりました。
玄関を入ると子供達の元気な歌声が聞こえてきます。
りりぱっとの子供達は元気かいな?と思いながら教室を見ると、既に各教室で様々な事をやっています。
一番最初に入ったクラスではカルタをしています。当然ひらがなカルタだろうと覗き込めば漢字。読める訳ないとたかをくくっていたら、皆ヘッチャラです。
しかも、別の事をやり始めてしまう子供などおらず、皆真剣そのもの。これはどの教室でもそうなんですが、きちんと座って先生の話しをきちんと聞いている。
そんな事を思いながら次の教室へ。
そこでは何と芭蕉や一茶の俳句を読んだり、百人一首を歌っている。こっちも漢字入りだけれど、それもスラスラ。こんな子供達が大人でも知らない様な句を歌う姿を見てちょっと感動。
次の教室では、数字の勉強。
算盤の大きなものを使って、数の概念を教えている。しかも凄いスピードだから、私もついていくのがやっとなのに、皆全然問題なし。
10、20、30、はい、残りは?
70ぅ~!
これは凄い!
※この絵は年少クラスで見たものですが、ここまで書ける事は驚き。
色々な教室を見学させて頂いた後に職員室で園長、主任にお時間を頂戴しましたが、その園長の言葉にハッとさせられました。
それは、漢字が読めるとか、算数が出来るから凄いのではなく、勉強を受ける姿勢やケジメなど人間として基礎になる事が最も大切だという事。
だから、ここでは勉強という手段を通じてそうした基礎を教えている。そして、その基礎をしっかりと作りたいし、子供の色々な可能性を伸ばしてやりたいと語る園長。
こうした授業をしていると受験を意識してしまう事もあるかもしれないけれど、出来れば受験などせず地域の学校にそのまま上がってもらいたいとも思う。それは、子供を守るのは地域だと思っているからです。
きちんとした教育がされる地域社会があるのなら、本来子供は地域で育つ事が一番だと思う。
確かにそうですね。
きちんとした教育思想を持つ幼稚園が船橋にどれほどあるのか分からないけれど、小学校にあがってきた子供が授業中きちんと座る事もせず、注意すればキレるなどが社会問題化している。
まだ柔軟な心を持つ子供達に人としての基礎を教えてあげているのなら、そうした問題も少なくなるはず。
パソコンのソフトだっていくらバージョンが良くなっても、それが動くOSやそのOSがきちんと動くスペックを持つPCでなければ意味が無い。
これから、りりぱっとでもカリキュラム内容については考えていくけれど、内容だけでなく、将来ビジョンにたった意見交換をするべく、たきのい幼稚園さんにはこれからも足を運びたいと思う次第。
園長、主任、そして先生方、今日は貴重なお時間を頂き、本当にありがとうございました。
りりぱっと からの送迎サービス先がたきのい幼稚園であって良かったと思います。