NHKの人体 ミクロの大冒険 第1回を見ました。
「細胞は意思を持ち、戦略を持っている」という視点は今まで私には無く、勉強になりました。
その中で、脳細胞には成長限界年齢があるものの楽器を学ぶ事で脳内に新しいつながりが生まれ、知力が伸びるという話がありましたが、音楽を習わせれば子供の勉強が出来るようになるというものではないという事はしっかり認識しておく必要があります。
あくまで楽器を習う事は手段であり、楽器は道具です。
それを使いこなすのは人、つまり子供。
頭では分かってはいるもの、腹の底から理解できているかというと、実際には単純に頭が良くなるから音楽を習わせてみようと考えてしまいがち。
足し算が出来る、平仮名が書けるという事を単純に、「問題に正確に答えられる」という視点で見てしまうと、その回答に至った子供達の成長過程を見失ってしまいます。
例えば、図形を対象に描くプリント学習で正解不正解だけを見るより、何となく出来ているから正解だと見ると、右斜にしか書けなかった線が左斜めにも書けるようになった事を見つけてあげられたりして、子供の成長を認められ、一番大きな学びである、「やれば必ず出来るようになる」という事を教えてあげられると思います。
番組を見ながら色々な事にチャレンジさせてみる事はとても大切だけれど、手段や結果だけにフォーカスし過ぎてはいけないと改めて気付かされました。
・・・自己実現論を出したマズローの5段階欲求説というものがありますが、手段としての楽器を習うとか勉強が出来るという事よりも大切な事は、5段階目の成長欲求の前に欠乏欲求をどこまで広く、深くしてあげるかだと思っています。
あっ、ちなみに、このマズロー説にも賛否両論はあります。
視点を切り替える事で正しい事にも間違った事にもなるのだと思います。
細胞という視点では、成長年齢は幾つといった事もありますが、そんな事は一視点、一事実、一研究結果に過ぎません。
勉強や学習もゴールはありません。
成長にゴールもありません。
絶対に間違っていない事は、子供達の可能性は無限にあるという事です。(大人もそうですが。。。汗)
今日で年長さんは卒園します。
努力すれば必ず成長が伴うし、思った事はどんな事でも叶える事ができます。
自分自身の心の中にあるものを大切に突き進み、自分の周り、そして社会に笑顔を巻き起こせるような大人になってもらいたいと思っています。
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