ご覧になった方も多いと思います。
私も数年前に見たんですが、改めて見ると最初に見た時とは若干印象も違っていて、ついつい見入ってしまいました。
今回印象に残ったのが、冒頭で社会の先生が生徒に問いかるシーンです。
「みんなで世界を考えてみよう。君たちにとって世界は何の事を指しているんだい?」
不可解な顔をする子供達にさらに先生は問いかけていきます。
「それは君たちの家の事かい?それとも道路?この街の外で起きている事を考える事はある?」
さらに「どうして世界の事を考えないんだろう?世界は君に何を期待している?」と続けます。
何も・・・と世界に期待が無い子供達に「この場所から開放されて君達は自由になる。その時の準備が必要だ。自由になって世界に出た時にその世界が好きになれなかったらどうするんだい?」
「難しい」「変だ」「つまらない」と様々な意見が出る中、先生は「可能」という言葉を使い生徒達に伝えます。
「可能にする為の鍵は皆の頭の中に入っている。不可能を可能にするのは君たち次第なんだ。」
中学校の時、社会の授業はありましたが、社会と自分とのつながりを考えさせられた事はありませんでしたし、それをどうするかは自分次第だという事さえも気付かされる事はありませんでした。
3月11日をキッカケに問われた事は、”自分が出来る事は何か?”です。
その事は必ず社会とのつながりがある事になるのではないでしょうか。
3年目になるこの日を迎えましたが、少しずつ人とのつながりは希薄化し、「今だけ、金だけ、自分だけ」の考えが増えてきているように感じる今、改めて社会とのつながりを考えるキッカケになる映画だと思います。