本屋さんへ行くと様々なジャンルの本があります。最近では金融関連がメインにしているところが多いようですが、営業力や交渉力、思考力といった類も根強いですね。
客観的判断を要求されるクリティカルシンキングなるものもそうした力の一つですが、何故ふとそんな事を思ったかというと、大阪の橋本知事とのやり取りを見ての事です。
先日、高校生との質疑の中でそんな事も知らないのか的発言に対し、涙で訴える学生というコメントを見ました。
確かに、GDPは知っていますか?インターネットで調べて下さい。と突き放した様な発言を見て、知事ももうちょっと優しく言ってあげればと思う節もありますが、一方でいかに日本の教育がこうした交渉術、ディベートに慣れていないんだなという事を痛感させられます。
子供たちも成長すれば、議論の場もどんどん増えてくるでしょう。
自分の考えを否定された。自分の知らない情報や知識をひけらかされた。お互いが口喧嘩になり感情的になり、道を外して嫌な感情を持ちあってしまう。
社会に出ればこうした事は日々起こる話で、その度に感情的になる事などあり得ません。
人として温かさを持つ事は当然ですが、物事を客観的に判断し、問題の本質をきちんと見極められるよう、授業にディベートを設けたりする事も必要なのかもしれません。
そうした意味では、きちんと学生に対しても「高校生だから」と甘えを出さずビシッと言いきった知事はなかなか立派だなと思わずにはいられません。
そうした観点から考えると日教組とのやり取りも、同様の事が言えると思います。
いずれにせよ、涙した高校生が戻ったとき、「可哀そうに」「酷いな」「気にするな」ではなく、ディベートの観点からフォローしてあげられる先生がいればと切に思います。
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