チェンジメーカー~社会起業家が世の中を変える | |
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このブログでも何度か取り上げた本です。
生きる為にお金は大切だけれど、「生きがい」「やりがい」を人生や仕事に見出したいと、社会を変える仕事に取り組んでいる人を取り上げた本ですが、毎回パラパラと読み返すと新しい刺激があって、ずっと手元本になっています。
ページをめくる度に「あながが社会の為に出来る事は何でしょうか?」と聞かれ、気恥ずかしくなる事もありますが、それでも勇気をもらっています。
さて、子供の未来の為に必要となるスキルという事になると、「創造力」「ダイバーシティ」「問題解決力」など様々な言葉が浮かんできます。
えぇ、確かにそれは大切です。
しかし、そうしたスキルが紐づく先が何かと考えると、こうした事はやはり表面的なものでしかないんじゃないかと思ってしまうのです。
というのも、問題解決力が身についたとしても、そもそも問題を捉えられるか?というのはまた別の事だろうし、また、そうしたスキルがついたとしても、それを活かす場が学校など限られた場でしかないのであれば、あまり意味が無い。
そんな事をずーっと考えて、梅干しの種の様に最後まで残る大切な核は何かというと、詰まる所、「おもいやり」という感情に行き着くんじゃないかと思うのです。
ここで、パソコンの父と言われるアラン・ケイの大好きな言葉を思い返してみます。
彼は、とある場で「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」という言っていますが、この言葉も、発明しようとする志や、そもそもそんな事を思うキッカケは何だろうと考えると、問題意識が持てるか持てないかという話しになると思います。
じゃあ問題意識はどこから?というと「おもいやり」だと。
そしてその事を子供の頃に教えるのは感情教育や道徳なんじゃないかなと思うし、そうした心なくして表面的なスキルは意味がないというか、その力を発揮出来ないのではないでしょうか。