経営者に求められる能力

星野佳路氏のプロフェッショナルをレンタルで見ました。

トマムリゾートなど、一時経営難に陥ったリゾート施設を復活させる仕掛け人。

星野氏が登場する前、経営再建に向け、立ち上がろうとするホテルの社員同士の議論では、現場ごとの意識の差から、ある意見を言った女性に対して集中批難が浴びせられ沈黙と不毛の議論が続く。

「自分は頑張っている」「他の部署が問題なんだ」という意識から抜け出せない。

再建を任された星野氏がまず行ったのはそのホテルのコンセプト作り。ただ、これも自分が決めるのではなく、社員から徹底的に意見を引きだし、社員と共に明確にしていきます。最初口を開かなかった社員が少しずつ話始め、皆の目が輝き始める。

決まったコンセプトを社員全員に説明する時にはクイズ形式するなど、うーん勉強になるなぁ。

ところで、このコンセプトを最初に明確にするという事はとても大切です。
例えば固い棒を手の平に乗せてバランスを取ろうとした時、手元だけを見てやろうとするとなかなか出来ない。しかし、手元を見ず棒の先を見てやろうとすると結構できるものです。つまり先を見る事が大切だという事。

この番組から私が学んだ経営者に求められる二つの事があります。

①「会社は経営者の器以上にはなれない」

社員に参加させ、社員全員に活躍の場を与える組織を創りだす事が大切。経営に求められるのはそうした場を与える能力。

②「ビジョンをしっかりと持つ」

自由に議論させるが軌道修正を忘れない。落とし所はしっかりと持ち、どういう方向へ行きたいのか明確に持つけれど、全員で進む事を意識し、一人一人の能力を引き出す為に集中。

一人で進もうとする事は、小さな船に乗って大海を進むようなもの。結局大海を乗り越える事が出きるのは乗組員がそれぞれの責任をきちんとこなす大型の船でしかないです。

二つとも頭には入っていたけれど、ちょっと消化された感じがします。

さて、今日午前中は台風直撃の予報。

今、ここからJR津田沼の駅を見ると電車が止まっているようで、駅も大混乱しています・・・。

皆さんご注意を！