先日、森美術館でやっている幽体の知覚を見に行ってきました。
初めて見る内容でちょっと不気味な感じもする展示物が多いのですが、まずはopen mindで受け入れてみる事が大切だと、素直な心で見てみる事にしました。
個人的な感想だし、偉そうに語れるはずもありませんが、artはその作者が持つメッセージを形にしたものだと思っています。特に現代美術はほとんど見た事がなく、何を訴えたいのだろうと仮説などを持ちながら一つ一つの作品をぼんやりと眺めていきましたが結局全く分からず仕舞いで出口に。
ただ、思う事は、写実的なものや分かり易いものと違って、考えさせられながら足を進めていく事はとても新鮮なように感じましたし、色々とあーだこーだと批評する事よりは見た時にちょっと気持ち悪いなぁとか、面白いなぁとかそんな単純な事でも”感じる事”やその時の気持ちの方が大切なのかもしれないですね。
さて、
その後書店に立ち寄りフラフラ歩いていると、「美術検定」なる本があったので面白そうと手に取りましたが、歴史的背景からその作品の意図する事を読み取る事もするようで、教科書を読んでいるような錯覚を覚えました。
まぁ検定ですからその位の事はするんだろうなと思いもしながら、ハッとした事がありました。
幽体の知覚を見た時は色々と講釈を出して批評するよりそれぞれの人が感じるその気持ちで十分じゃないかと思っていたので、他のartも美術品全般を見る際は感情を大切にしようと思っていました。
ただ、こうした歴史の知識や時代背景を知る事でよりその作品に対する見方が造詣を増してくるのではないかと思ったんですね。
ワインを飲まれる方で、これまた様々な知識を出されて、辟易とする事がありますが、こうした情報を知る事でワインの味わいにも理解が深まるのではないかなと思ったりもします。
そういう点からすれば、人の頭に入った情報は、味覚や知覚など5感に訴えかける何かで健在化するわけで、 単純にフローしている情報というものは価値を生まないんだなと。
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