小学生から学校での話を聞きましたが最近はゲンコツなんてする先生もいないんだそうで、私がよくやられたと自慢にもならない様な話をしたら一同エーーッと。
特定の子供に限らず、他の子供が廊下に立たされるとか、そもそもそういう事をする先生も見た事がないそうで、怒られる時は個別に見えないところで怒られるという事になっているというのです。
給食では残しても怒られないとか、本来なら食事を終えてからデザートが食べられる事も、食べきれなくても仕方ないと食べ終わる前からデザートが食べられる。
本人の体調などの対応ではなく、ルールです。
現場からすればゲンコツをして親に怒鳴り込まれるよりも、また遅い食事に合わせて手間が増えてしまうよりもマシだという事もあるのかもしれません。
また、個性を伸ばす為というちょっと形骸化めいた理由からなのかもしれませんが、何よりもこうした事で、痛みが分からないとか、ケジメをつけられず周りに合わせられなくなってしまうといった弊害を私たち大人達は理解しているのだろうかと考えてしまいます。
どこか『育てる』という事をはき違えているのではないのかな。
さて、久しぶりに本の紹介です。
直木賞「下町ロケット」が平積みされていた事で久しぶりに読んだ池井戸作品ですが、いやぁ、熱くさせてくれる内容だし、大企業にはびこる問題など非常にしっかりと描かれています。
小学生の話でも感じた本質は何か?という事を嫌ってほど問われるような内容です。
読んでよかった一冊。
空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫) 池井戸 潤 講談社 2009-09-15 売り上げランキング : 129 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
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