安倍政権の成長戦略で「女性の活躍推進」は柱の一つですが、推進にあたっての取組の一つに2020年までに男性の育児休業取得率を13%にすること、つまりイクメンを育てていく事を目標に掲げています。
先日行った”子ども未来とうきょうメッセ”でもファザーリング・ジャパンや厚労省のイクメンプロジェクトのブースが出ていましたし、男性への育児参加啓蒙活動を見る場面は確実に増えてきています。
さて、先月末に「育休3年」女性差別で、男も女も損をするという記事がありました。
単純に育休が延長されるだけでは何も変わらないという事ですが、指摘の通りだと思っています。
しっかり育休を取って、そして職場復帰したいと考えている親御さんは多いと思いますし、子どもを放ったらかしにしてまで仕事をしたいなんて考えていないでしょう。
一方、企業側は労働人口が減少傾向にあり、日本の市場は縮小するとなれば、内部留保を確保しつつ、世界の企業と戦う必要が出てきます。IT系を中心にスローガンやコンセプトにスピードを意識させる言葉を使う企業が出てくるのも当然の事だと思います。
しかし、イタズラに社内で経験を積んだ人を切り捨てる事は避けたいはずです。
つまり、理想と現実は大きく異なるし、取得する方と取得される方での意識も異なります。
国には、育休をしっかり取れる仕組み、いや文化を創るためには何をどの順番で整備していかなければならないのか、既得権益者などのしがらみも整理した上で目標へ向かっていってもらいたいと思います。
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