先日、目黒美術館でアメリカのデザイナーであるジョージ・ネルソンの展覧会へ行ってきました。
高級オフィスチェアとしても有名になったハーマンミラー社のデザイナーだけでなく、ショートフィルムやライター、そして教育者としても著名な方ですね。
彼が送り出した様々な家具や建築模型、映像など様々なアーカイブに触れる事が出来ますが、人とデザインのつながり、デザインの歴史背景を垣間見る事が出来てなかなか興味深いものでした。
・・・現代アートを初め、様々な作品を見るときに意識している事は、自分がそれを見てどう感じたか?をちょっと考える事で自分の思考や気持を客観視できる事です。
置いてあるものはただの椅子だけれど、どんな座り心地だろう?なんでここをこういうデザインにした?どうしてこの作品はあまり好きじゃないだろう?どうして好きだろう?
そんな事をぼんやりと考えているとあっという間に時間が過ぎていってしまいますが、自分と対峙できる貴重な機会でもあります。
人は相対的にものごとを理解し判断していると言われますが、比較対象物がない時に自分自身との対峙が始まるのかもしれません。
様々な情報が溢れている現代はモノと出会った時、自分の知ってる何かと紐付ける事が早く、そして簡単ですが、自分のモノサシで測れないものと出会った時に何だろうと考える過程で創造力や想像力が培われていくのではないかなと思っています。
りりぱっと の「ART☓教育・保育」で培いたいなと思っている事は子供達が客観的に物事を見られる力。
情報量が少ない子供だからこそ自由でいられるし、発想がどんどん拡がっていく。
そんな拡がりを止めること無く、どこまでも後押ししてあげたい。
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