9月20日から森美術館で開催されているリー・ミンウェイ展の内覧会に行ってきました。
駆け足だったけれど、「子供達が見たら楽しいだろうなぁ、どんな感想を持つだろう?」と、子供たちに直接聞いてみたくなるような作品ばかり。
▲ワーク・シフトなど未来を予測する書籍が軒並みベストセラーになるほど、将来の不安を感じている方は多い。
それに伴い、子育て環境では◯◯式、右脳、◯◯の方法といった名前がついた本やワークショップが人気になり、早期教育を取り入れるべき論が普通になってきました。こういう時代だから楽器や英語はできるだけ早く始めるべきだと報じれば、良く考えず右へ左へというの風潮も仕方ないのかもしれません。
しかし、そうした教育論よりも大切な事があるのではないかと思っています。
それは、「子供がやっている事をそのままの状態で観察する事。そして、そうした行動を大きな流れの中でで見る視点」です。
▲以前、訳がわからない絵を書いている3歳の子供がいました。何の絵になるのかなぁと暫く見ていると、突然消しゴムで一部を消してからまたグチャグチャと書き始めたという事がありました。
大人の視点で見ると、そこを書きなおしたからって一体何が変わるの?と思いがちですが、ふと考えてみると、それはあくまで大人から見てどうか?という事だけなのかもしれないなとその時ハッとさせられました。
それ以降、子供達に勉強を教えている時は結果にフォーカスしないようにしていますが、それによって個人のモチベーションの源泉が見えてきたりと、発見が沢山見られるようになりました。
▲今回のリー・ミンウェイ展はもちろん、アートにはそうした事が気付ける要素が沢山あると思っています。
訳の分からないものを見て「何だこれは?何がいいたいんだ」と片付けてしまうのではなく、作品の隣にある説明を見る前にまずは子供と一緒に感じたまま作品を眺めてみる。
そんな、何だろうをとことん楽しむ事で気付かなかったものが沢山見えてくるのではないでしょうか。
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