先日、ダイアログ・イン・ザ・ダークに参加してきました。
それこそ、暗闇での会話ですが、この暗闇というのが、本当に闇なんです。
目を開けていて少しずつ目が慣れてくるということもなく、どこまでも続く闇です。これは初めてかもしれない体験。少しの光もない状況に置かれた私が最初に思ったことは、「不安」。
白杖を手に持ち、6人一緒のパーティーを組んだら、ガイド役であるアテンドと呼ばれる視覚障害者の方と一緒に進んでいきます。
もちろん、誰の顔も見えない。
手探りで行くと緑の香り、小鳥のさえずりや川の流れる音が聞こえてきます。
そして、アテンドの方、他の方々の声。
とうてい1人では行くことが出来ない中を皆と助け合いながら進み、そこにある様々なものに触れていくことをしているうちに自然と不安が消えて温かいものを感じるようになります。
そして、今まで気付かなかった様々なものが見えてきます。
それがどんなことなのか、人それぞれの発見があると思いますが、私が強く感じたのは脳の力です。イメージ力とコミュニケーション力はとても大切だなということ。
長くなってしまうので、あまり書きませんが、多くの方々に経験して頂くといいなと思う内容でした。
それと、一つだけ書いておきたいのは障害者の方々の世界に少し近づけたような気がしたことです。
視覚障害者の方の世界
アテンド役の視覚障害者の方はとても力強く明るい方。
そこまで突っ込んだ話はしませんでしたけれども、彼と話していて思うことは可哀そうだと憐れみを持って接するんじゃなく、そうした世界を理解することがまず最初に必要だということ。
暮らし易い環境作りもとても大切。
それはなくてはならないことですが、まず、彼らの世界にポンと跳びこんで一緒の世界を少しでもいいから体験してみる。それが、障害者の地位向上にもつながっていくことなんじゃないかと思うのです。
綺麗ごとかもしれないけれど、アテンドの方と話していて、またこのイベントに参加して強く感じたことです。
小学校の課外授業としてとても良いものだと思います。その時は同じ年齢、同じクラスという形でやるのではなく、彼らには内緒で年齢も性別も関係なくやってみるとさらに多くの気付きが合って良いだろうな。
そういう点では、ちょっとお堅い企業の社員研修としてやってみても面白いと思います。
下記動画を見るとより良いかもしれませんね。