文庫 いつまでも考える、ひたすら考える (草思社文庫) | |
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考え事する時、書店に行く方は多いと思いますが、私もその一人。
良く行くのが津田沼駅前のBOOKS昭和堂です。
「白い犬とワルツを」という本に手書きポップをつけてベストセラーにしたところで有名なお店です。駅から直結しているとは言え、階段もあったりするのでちょっと面倒かもしれないけれど、陳列が好きなので行くとつい長居してしまいます。
中でも冒頭の保坂和志の本がキッカケになったと思われる「本屋の隅っこの棚」という棚が結構好きで、暫く足を止めてしまっています。
本というものは、全体とか多数とかに向かって出版されるのでなく、同じ志向・関心・危惧を持ってる一部の人に向かって書かれる。そういう人が手にするまで本屋の棚の隅にある。ベストセラーの本が書店の入り口に必ず並べてある現在の風景に馴れた人たちにはこれはわからないんじゃないかと思うが、私はこれ以上にわかりやすく噛みくだいて書いてもしょうがない。
手に取った本をどうしてだろう?と考えたり、本を片手に窓に目をやって雲を眺めてみたりと、色んなものをコンテンツに関連づけながらカバー、目次、気になる部分をパラパラ。
そうしていくと、あっちの本棚こっちの本棚の背表紙からキラリと文字が浮かび上がってきます。どんなコーナーでも積極的に入っていくと、さらに、無意識層に言葉が入ってきます。
それが繰り返されると、無意識層という名の海で釣り糸を垂れるかのように、すっかり忘れていた過去のメモがするすると引き上げられ、「!」となる事が起きます。
amazonでは得られない書店や図書館の魅力、改めて見なおしていきたいですね。
※とか書いておきながら、上部のリンク先がamazonになっているのはご愛嬌という事でお許し下さい。
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